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音楽

 音楽を人に例えると、ポピュラーは、人付き合いがよく、こちらが塞ぎこんでいるようなときでも、あちらから愛想よく声をかけてくれる。ラジオをつければ、街中を歩けば、「こんにちは」って話しかけられる。誘いにのって一緒に遊んでも結構楽しく、サヨナラするときでも「じゃ、バイバイ」って気軽に別れられる。次から次へと新しいリズム、スタイルが流行り、時が来れば廃れる・・・面白い遊び相手さえいりゃ、「人生極楽」、「私もあなたも幸せ」という気分に、うっかりするとなってしまう。それはそれでいいけれど、物足りない。

 

 しかし、クラシックさんは、はるかに人付き合いが悪く、「こんちわ」どころか、こちらから話しかけないかぎり、だいたい無視、黙殺。

 ぼくは、そちらの人間のほうが好きだ。とにかく八方美人的な人間が苦手だ。自然とクラッシックに足が向かう。

 たくさんの友達を持つことも、人生を楽しくさせる一つの方法でしょうが、もっと深い付き合いがしたくなって、真面目なことを話し合えるような交際がしてみたくなったときは、ポピュラーではなくクラッシックかな。

 

 ラフマニノフのピアノ協奏曲2には、ほんと感動しました。自分自身の中で一人でウルウル、ほくほくした感情、これは何とも言えない無上の楽しみでしょう。音楽は、「音を楽しめればそれでいい」という考えから、あまり関心がなかった相手の身許や経歴についてもっと詳しく調べたいという欲求が湧いてきます。それは、たぶん相当深い交際に入った証拠みたいなものかなと(笑)。

 人とつきあう場合も、おなじだと思う。