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オウム病で死者

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170411-OYT1T50049.html?from=ytop_main5

鳥から感染「オウム病」で妊婦2人死亡…国内初

2017年04月11日 11時28分

 インコやハトなどから感染する「オウム病」にかかった妊婦2人が、2015〜16年に相次いで死亡していたことが日本産婦人科医会などの調べで分かった。

 オウム病による妊婦の死亡が確認されたのは国内で初めてという。

 オウム病は、主に病気にかかった鳥のふんを吸い込むことで感染し、高熱や頭痛などの症状が出る。抗菌薬で治療するが、重症化すると肺炎や髄膜炎などを起こし、死に至ることもある。国立感染症研究所によると、ここ数年は毎年10人前後の感染が報告されている。

 大阪母子医療センター研究所の柳原格やなぎはらいたる・免疫部門部長は「これまでオウム病による死亡が見逃されていた可能性がある。妊娠すると免疫力が弱まり、感染しやすくなるので、妊娠後は、ペットなどの鳥と必要以上に接触しないほうがいい」と話している。

引用終わり

 時々発生するオウム病。人獣共通感染症でもあります。原因病原体は細菌のChlamydophila psittaciです。日本ではクラミドフィラ・シッタシと発音するようです。以前はChlamydia(クラミジア)と呼んでいましたが属名を変えたようです。以下、馴れているクラミジアで話します。クラミジアは過去には細菌ではなく一つのグループであるクラミジアに属するといわれていました。それは、クラミジアが細胞内寄生で、培地上で増殖せず、細胞内で封入体を形成する。細菌とウイルスの両方の性質を持ちどちらかに分類できないためにクラミジアと独立していました。培養がなかなか困難なためあまり研究する人もいませんでした。現在は、細菌の仲間です。

クラミジアの説明は次のとおり

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k01_g3/k01_45/k01_45.html

 肺炎や敗血症を起こすとは知っていました。また、過去に集団感染があったことも知っていました。人には鳥との接触が大きい要因になるということです。

 島根(2002)や神戸市(2005)の鳥の展示施設でオウム病の集団感染が発生したのはずいぶん昔になります。川崎市(2014)の発生は気づきませんでした。

 昔の集団感染の時、たしか学校で飼育していた鳥をどうするという議論も起きたと思います。どの鳥も病原菌を持っているわけではないので冷静な対応が必要です。

 先のHPの説明を読むと、オウム病をまず疑う医師が少ないのではないかと思います。ただ、鳥類との接触経験を話すとオウム病も選択に入るようです。常日頃の生活習慣を覚えておくことが大切であるということですね。セフェム系薬剤が効かないので抗生物質の選択が重要です。